ドロンジョさま(深田恭子)の「スカポンタン!」ほか決め台詞とお約束のギャグが 次々と飛び出す実写版『ヤッターマン』。三池崇史流おバカ歌舞伎の誕生だ。 (c)2008タツノコプロ/ヤッターマン製作委員会 日本における国民的セックスシンボルといえば、『アース渦巻』のCMやTBSドラマ『水戸黄門』でおなじみ由美かおるが長年そのポジションを占めてきたが、今やその地位は実写版『ヤッターマン』でボンテージルックに身を包んだ”ドロンジョさま”こと深田恭子のものとなった。それほど三池崇史監督の『ヤッターマン』におけるドロンジョさまは光り輝いている。ドロンジョさまを崇めるボヤッキー(生瀬勝久)、トンズラー(ケンドーコバヤシ)を配下に従え、悪いことに夢中になっている彼女の姿は、生き生きとして眩しいほどだ。『ヤッターマン』は、およそヒーロー映画とは思えないほど、正義と悪の関係がねじれた倒錯した世界となっている。