エチオピアのアディスアベバに中国の2億ドル(約153億円)の援助でアフリカ連合(AU)の新本部ビルが完成したそうだ。20階建てで、エチオピアでは最も高いビルになる。中国は今後3年間もAUに対して6億元(約73億円)の無償援助を行っていくことで合意したとのこと。 報道によれば、2011年の中国の対アフリカ貿易額は約1200億ドルだそうだ。2001年は100億ドルだったから、約10年間で12倍の増加。この間にアフリカ各国への援助や直接投資も凄まじいスピードで伸びている。 『アフリカを食い荒らす中国』を読むと、これがアフリカの石油や天然資源を獲得し、商業上の利権を確保するための中国の国家的な一大戦略であることが理解できる。備忘録としてポイントを書きとめておこう。 まず、中国の援助の対象は、石油や鉱山等の資源開発だけにとどまらない。競技場、官公庁の建物、テレビ局、鉱山、ダム、揚水施設、発電所、橋梁