金銭授受疑惑の責任を取って辞任した甘利明・前経済再生担当相が29日午前、内閣府職員の前であいさつし、「皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した上で、「責任の取り方に対し、私なりのやせ我慢の美学を通させていただいた」と述べた。 甘利氏は、約3年間にわたる在任期間を振り返り、「日本経済全体の指揮をとる大役をやらせていただいた。日本の官僚は世界一だ」とコメント。「(以前に)能力を思う存分発揮できなかったのは政権が毎年代わり指示が変わり、本当に身命を賭(と)していいのか不安になったためだ」とした。 その上で、「安倍内閣はまだまだ続くし、続かせなければならない。日本が解決しなければならない課題はすべて解決する、その使命を、安倍内閣と一緒に果たしていただきたい」と話した。