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2024年8月10日のブックマーク (1件)

  • 井上英介の喫水線:「土佐源氏」実は創作だった | 毎日新聞

    土佐湾を望む高知県須崎市から上り坂が続く。目指すは同県檮原(ゆすはら)町。四国山地で愛媛県と接する。車は非力な軽のポンコツで、エンジンが焼けそうだ。 目的地の「茶や谷」(同町四万川(しまがわ)区)は高知県でも有数の標高が高い集落だ。坂龍馬は1862年に土佐を脱藩する際、茶や谷から韮(にら)ケ峠を越え伊予へ抜けた。その約80年後の1941年、33歳の壮年が脱藩ルートを逆にたどり、峠から茶や谷へ下りてきた。柳田国男らと並ぶ民俗学の巨星、宮常一(つねいち)だ。日じゅうを旅し、地域の古老たちに話を聞いて膨大な記録を残した。彼は茶や谷で一人の老人から生い立ちを聞き取り、戦後に公表した。宮の代表作「土佐源氏」である(岩波文庫「忘れられた日人」所収)。 老人は盲目で橋の下の「乞小屋」に住んでいた。冒頭「わしは八十年何にもしておらん。人をだますことと、おなごをかまう事ですぎてしまうた」と語り、

    井上英介の喫水線:「土佐源氏」実は創作だった | 毎日新聞
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    throwS 2024/08/10