新橋文化劇場 2本立て『はじらい』(2006/100分/フランス) ジャン=クロード・ブリソー封切時にイメージフォーラムにオヤジの行列ができていたという報告を聞いていたので、それなりに覚悟をしてオヤジの街、新橋にやってきたのだが、案の定、ほぼ満席。ゴールデン・ウィークとはいえ欲望剥きだしの男どもでむせかえる館内に身を沈めるのはさすがに抵抗が……と思いはしたものの、でも意外に一体感を感じたりして。さておきジャン=クロード・ブリソーの前作『ひめごと』はかなり好きだ。セクシャルに対する仰々しいとらえかたが、だんだんと話が大きくなるにつれて、バカバカしさへと次第にふくらんでいく映画で、ほんとうに可笑しくてしかたがなかった。これはカトリーヌ・ブレイヤの映画にも言えることなのだが、現在、フランスで性をテーマにした映画を見ると、作り手の意思とはおそらく関係なく、笑えてしまうものが多い気がする。だってそう