映画『プロデューサー ジョージ・マーティン 〜ビートルズを完成させた男〜[劇場版]』(監督:フランシス・ハンリー)観賞。★★★★★。 ジョージ・マーティンのインタビューを見ていてとにかく感動したのは、「隙あらばギャグをねじ込もうとする姿勢」だ。この姿勢はビートルズのそれに通じるものであり、彼がプロデューサーだったからこそ、ビートルズは自らの資質を大いに伸ばすことができたのだなあ、と改めて実感させられた。言うまでもなく、こういう姿勢こそがビートルズと凡百のロック・バンドとの最大の違いだったわけで。 ビートルズのプロデューサーに就任する以前のジョージ・マーティンが多数のコメディ・レコードを手掛けていたのは広く知られている事実だが、それがビートルズのプロデュース・ワークに結びついていることをきちんと描いているのはさすがBBC制作という感じ。「Eleanor Rigby」のストリングス・アレンジの