ニコニコ動画で見ていると、主に脚本が不評で、CLAMPで物語を担当している大川七瀬が原因あつかいされている。 しかし脚本の問題として指摘されている主人公が形だけ決意しては即座に折れるカタルシスのなさは、『BLOOD+』の展開を踏襲しているだけだ。つまり大川と連名で『BLOOD-C』全話の脚本を担当し、『BLOOD+』の監督とシリーズ構成をつとめた藤咲淳一に大きな原因があるのではないかと思う。 藤咲淳一の主な仕事を並べると、シリーズ構成として『BLOOD+』『RD 潜脳調査室』『獣の奏者エリン』『もしドラ』『APPLESEED XIII』を担当、『BLOOD+』『ルー=ガルー』を監督。『ルー=ガルー』は未見だが、少なくとも他はどれも全体の構成に問題をかかえた作品だ。物語面で評判の悪い近年のProduction I.G作品において、ほとんど全てのメインライターをつとめている。『RD 潜脳調査室