三重県菰野町の御在所岳に架かる御在所ロープウエイの山上公園駅(標高1180メートル)にある「ロープウエイ博物館」。日本初のロープウエーが同県内で開業したのを記念し、鈴木英敬知事が訪れ、「発祥の地」宣言をしたことで脚光を浴びた。鉄道事業法でロープウエーを指す「索道」をもじり、「鉄ちゃん」ならぬ「索ちゃん」の殿堂として、コアなファンから注目を集めている。国内初のロープウエー ゴンドラをつる、鋼鉄製ロープを使った手すりがある階段を3階へ登ると博物館だ。特に目を引くのが女性がにっこり笑いながら小さなゴンドラに乗っているセピア色のパネル。 尾鷲市と熊野市を結ぶ公共交通機関として昭和2(1927)年5月29日に開設された国内初のロープウエー、矢ノ川峠(やのことうげ)旅客索道の貴重な写真だ。 矢ノ川峠旅客索道は難路だった峠道を全長約1200メートル、高低差約380メートルで結び、鉄製の2人乗りのゴンドラ