原子力規制委員会の専門家調査団は23日、北陸電力志賀原発(石川県)の敷地内にある破砕帯(断層)について、2日間の調査を終了した。規制委の島崎邦彦委員長代理は「調査がまだ必要なものがある」と言及。北陸電は追加のボーリング調査に着手することを決めた。 ただ島崎氏は「(調査団内で)共通の認識はできつつある」としており、活断層かどうかの判定は来月にも開かれる評価会合で議論されるという。 調査団はこの日、原発から東に1・4キロ離れた福浦断層を中心に調査。志賀原発では敷地内に8本の破砕帯があり、特に1号機直下にある破砕帯「S−1」が活断層と疑われている。活断層と判定されれば、再稼働は困難になる。