空調メーカーのダイキン工業が小型の小水力発電システムを開発した。エアコンのモーターやインバータなどの技術を応用して、水車と発電機をコンパクトなパッケージにまとめた。発電能力は最大で22kWを発揮する。小水力発電が盛んな富山県で実証実験を開始して商品化を目指す。 全国各地にある農業用水や上下水道を利用して、小水力発電に取り組む事例が急速に増えている。水路を流れる水のエネルギーは水車発電機を使って電力に転換しやすい。ダイキン工業は環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の補助金を受けて、狭い水路でも設置できる小型の小水力発電システムを開発した。 水車発電機とパワーコンディショナーを組み合わせたシステムで、水路に設置する水車発電機を小型のパッケージにまとめた点が特徴だ(図1)。水車発電機はポンプを逆回転させて発電する「ポンプ逆転水車」を採用した。ダイキン工業が得意とするエアコン