睡眠の質と寝返りには密接な関係がある 良質な睡眠に寝返りは欠かせません。一般的に成人は、7~8時間の睡眠中に、20~30回ほどは寝返りをすると言われています。 「ぐっすり深く眠る」と聞くと、ほとんど動かずに眠り続けることをイメージされるかもしれませんが、それは逆です。睡眠中、長い時間同じ姿勢のままでいると、筋肉や骨に負担がかかってしまいます。そこで、人間の身体は無意識のうちに体をひねりながら寝返りを打つことで、筋肉を動かし、体への負担を減らしているのです。寝返りには、血行やリンパの流れを促進したり、体温調整を助けたりする働きもあります。 ところが背中の筋肉が固くなってしまうと、寝返りが打ちづらくなります。背中や肩、腰などの筋肉が収縮して可動域が狭くなると、うまく体をひねることができないからです。寝返りは無意識の動きだからこそ、体の状態がダイレクトに反映されるのです。 「背中が固くなっている