当ブログで何度か記事にしている「他者依存」。この他者への依存についてもう少し考えてみようと思い、何気なく書店でぶらぶらしていたところ当書を見つけた。今から40年ほど前に出版された日本人論を代表する書籍らしい。 「甘え」の構造 [増補普及版] posted with ヨメレバ 土居 健郎 弘文堂 2007-05-15 Amazon Kindle 楽天ブックス 「甘え」という表現は日常生活を過ごすうえで身近な言葉だが、世界的に見ればこれに対応する明確な言葉はないとされている。 ってそもそも「甘え」とは結局なんなのか?甘えというのは、周囲の人に好意を持ってもらいたいという他者依存だと定義できる。今回はこの「甘え」について、読後の感想をまじえ考察をしてみたい。 目次 甘えのエピソード 甘えの語彙 内と外 罪と恥 まとめ 甘えのエピソード 当書の冒頭に、著者がアメリカで体験したエピソードが書かれてあ