先日発表されたゴールデングローブ賞候補作品に、パリを舞台にした若き白人アメリカ人女性の奮闘を描いたドラマ『エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)』が2部門にノミネートされた。一方、黒人キャストを中心にシリアスな性暴力のトピックを描いた『I May Destroy You(邦題未定)』が高評価を得ていたのにもかかわらずノミネートされなかった。この事実には『エミリー、パリへ行く』の脚本家自身も怒りを露わにした。白人至上主義の壁がいまだ立ちはだかる米エンターテインメント業界。その変化は一進一退を繰り返しているようにみえる。 ◆評価されてしまった『エミリー、パリへ行く』の陰に 『I May Destroy You』はガーナ系イギリス人のミカエラ・コーエルが製作・脚本・共同監督・主演を務めたドラマ作品で、2020年6月、英BBC Oneおよび米HBOで公開された全12回のシリーズ番組。
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