一昨日の日記の読者から、松谷創一郎の『立命館大学の研究者による「pixiv論文」の論点とは──“晒し上げ”批判はどれほど妥当なのか』(Yahoo!ニュース、2017年5月27日)を読んでほしい、との御連絡をいただいた。読んでみたのだが、この記事の問題意識が、私(安岡孝一)にはサッパリ理解できなかった。特に以下の部分。 私には、そうは思えない。少なくとも、近江龍一・西原陽子・山西良典の『ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング』(人工知能学会第31回全国大会論文集, 2M2-OS-34a-1, 2017年5月24日)は、人工知能の研究者というコミュニティを代表している論文ではなく、それを「理工系」の「領域」などと一括りにするのは、あまりに議論が雑すぎる。また、