聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。 そのとき、自分でできることのひとつに“運動”がある。 がんといえば重病に違いない。運動なんかしていいのだろうか? もちろん症状や進行度にもよるが、「運動できる人はした方がいい」というのが最近の定説になっている。では、報告されているエビデンス(科学的根拠)をいくつか紹介しよう。 運動でがんの進行が抑えられる 例えば大腸がんと診断され、転移のない男性668人を20年間観察した研究がある。20年間で258人が死亡し、うち88人は大腸がんが原因だった。「1週間の運動量」を見ると、運動量が多いほど死亡率が低かった。最