厳しい財政状況が続くスペインで、政府が発表した新たな緊縮策に反対する大規模なデモが各地で行われ、１２０万人を超える人たちが緊縮策の廃止を訴えました。 デモは１９日、スペインの２つの労働組合の呼びかけで、全国８０か所余りで一斉に行われ、主催者側の発表で合わせて１２０万人以上が参加しました。 このうち首都マドリードではおよそ８０万人の参加者が中心部の通りを埋め尽くし、「緊縮策では危機を解決することはできない」などと書かれた横断幕を持って、夜遅くまでデモ行進を行いました。スペインのラホイ首相は先週、日本の消費税に当たる付加価値税の税率の引き上げや、公務員のボーナスの削減などを盛り込んだ新たな緊縮策を発表し、景気の低迷で厳しい生活を強いられている国民はこれに強く反発しています。 スペイン政府は、ＥＵ＝ヨーロッパ連合から、再来年までに財政赤字をＧＤＰ＝国内総生産の３％未満に抑えることを求められており

アメリカのＩＴ企業マイクロソフトは１９日、ことし４月から６月までの四半期決算を発表し、傘下のインターネット広告会社が期待した収益を上げていないとして巨額の損失を計上したため、１９８６年に上場してから初めてとなる最終赤字に転落しました。 マイクロソフトが１９日に発表したことし４月から６月までの四半期決算によりますと、売上高は統合ソフト「オフィス」や家庭用ゲーム機の販売が好調だったことから、前の年の同じ時期より４％増えて１８０億５９００万ドル（日本円で１兆４２００億円）となりました。 しかし、２００７年に買収したインターネット広告会社「アクアンティブ」が期待した収益を上げていないとして、買収金額に相当する６２億ドル（日本円で４８００億円）を損失として計上したことから、最終損益は４億９２００万ドル（日本円で３８０億円）の赤字となりました。 マイクロソフトが最終赤字に転落したのは、１９８６年に上場