2017年8月28日のブックマーク (4件)

  • 夜とれるバグ、朝とれるバグ

    プログラマには夜型人間が多い。昼すぎにもぞもぞ寝床から起きだし、頭のエンジンがかかるのは午後に入ってから。夕べてから格的にプログラムを書き始め、眠るのは夜中の一時二時。こういう生活をしているプログラマが少なくとも私のまわりにはたくさんいる。何を隠そう私自身も以前は「プログラムは夜書くものである」という考えを学生時代から持っていたし、実際に夜を徹してプログラムを書いているのは不思議な喜びがあった。現在は、プログラムを朝から書いており、徹夜してまでは書かない。ここで、プログラマの朝と夜についてちょっと考えてみたい。 * * * そもそも、なぜプログラマは夜に仕事をしたがるのだろう。「前の日も遅くなって早く起きられないから」というのは鶏と卵みたいな答えだ。それじゃその前の日はなぜ夜に仕事をしていたのか、と問いは繰り返される。「仕事がたくさんあって夜までかかってしまう」というのも少し違うよ

    tikkss
    tikkss 2017/08/28
    “狭く深いバグは夜とれる。広く浅いバグは朝とれる。”
  • バックアップのタイミング

    「あっ」 大きく叫んだ後、私の声は凍りついた。キーボードの手は硬直し、目は大きく見開かれた。いま消えたディスプレイ同様、頭の中はまっ暗になった。誰かがマシン系統のブレーカを落としたらしい。コンピュータ、ハードディスク、ディスプレイ、モデムの電源がすべて消えてしまったのである。 超一級の非常事態の発生である。 * * * 私の叫び声に前後して、同じセクションで仕事をしていたプログラマからも叫び声が上がった。彼らも私と同じ電源系統だからだ。十数台のマシンの電源が一斉に落ちたようである。ブレーカ近くにいたスタッフがすぐに電源のようすを調査しはじめた。いままではマシンとキーボードの音だけが響いていたオフィスに急に人間の声が広がりはじめた。 その騒ぎをよそに、私の頭はフル回転で「何日、いや何時間前まで仕事がバックするか」を考えていた。まず最悪の事態として、今の電源ダウンでハードディスク全体が壊れてい

    tikkss
    tikkss 2017/08/28
    “バックアップを取るときのコツをもう一つ。 人がクラッシュしているのを見たら、自分のバックアップを開始せよ。”
  • 若くなければプログラムは書けないか

    若くなければプログラムを書く仕事はできない、とよく言われる。 「例のプログラマXX歳定年説」というやつである。 今回の夢空間はそれについて考えよう。 年齢というものは数字ではっきり示されるけれど、 年齢と実際の能力が直接結びつくわけではない。 …ええい、まどろっこしい書き方はやめよう。 端的に言えば、XX歳になったからもうC言語は書けないなどと十把ひとからげに言うことはできない。 個人差が大きいからだ。 けれど「年齢が高くなると記憶力は衰えていく」これははっきり言える。 これは悲しいかな、私自身の実感である。 今から数年前、私は自分の作っているプログラムの全構造を頭の中に入れておくことができた。 大まかな内容ではなく、変数名や関数名、データ構造の詳細に至るまですべて頭の中に入っていた。 しかし今はそうはいかない。自分がいま作っているプログラムでありながら、 ちょっと油断するとすぐにその詳細

    tikkss
    tikkss 2017/08/28
    “若くなければプログラムの仕事はできない、というのは不正確である。 仕事のやり方を自分で変化できなければプログラムの仕事は続けられない、と言えばより正確だろうか。”
  • 不安を感じるプログラマの君へ

    前略 お手紙ありがとう。 君から手紙を貰ったのは何年ぶりのことだろうか。人づてにコンピュータ関係の仕事をしているという噂は聞いていたけれど、私と同じくプログラム書きをしていたとは知らなかったな。いずれにしろ、手紙をくれて当にありがとう。 しかし、君の状況はなかなか大変そうだね。手紙に書いてくれた君の今の仕事の状況を整理するとこんな感じだろうか…これまでプログラマとして多くのプログラムを書いてきた。要求仕様をもらって、自分でデータ構造を設計し、コードを書き、デバッグを行ってきた。ところが最近その仕事の内容が変わってきた。人前でプレゼンテーションをする機会が多くなり、これまでとは違ったストレスがたまるようになってきた…。こんな感じだろうか。 君は「何だか最近、イライラすることが多くて…どうしたらいいでしょう」と書いていたね。私は精神科の医者じゃないけれど、自分のささやかな経験から、そんなとき

    tikkss
    tikkss 2017/08/28
    “気になることを書き上げろ。具体的に悩め。人に話せ。…これらを一つにまとめると、明るみに出せということだ。”