釜山の日本領事館前に設置された「慰安婦像」(韓国では「平和の少女像」と呼んでいる)の隣に「もう一つの少女像」が設置され、韓国社会では波紋を呼んでいる。 まずは、釜山の日本領事館前の「慰安婦像」をめぐる問題を振り返ってみたい。 2016年12月28日、釜山広域市の日本領事館前の歩道に、市民団体らが「慰安婦像」を設置したが、釜山広域市東区当局は、道路交通法違反として像を撤去した。しかし翌日の12月29日、東区に抗議の電話が殺到し、区の業務に大きく支障をきたしたほか、区のサーバーもダウン。12月30日には一転設置を認め、大晦日である31日に除幕式が行われた。 日本はこれに抗議。菅官房長官は「このような措置は極めて残念である」とし、1月6日、日本政府の当面の措置として、在大韓民国日本国大使館・長嶺全権大使と釜山総領事館・森本領事を一時帰国させたほか、日韓通貨スワップ協定の取り決め協議の中断や
〈WANTED〉〈あなたです!! 徹底的に追いかけます!! 覚悟してください!! 〉 上野近辺に店舗を構える眼鏡小売店「めがねお~」。その御徒町店のHPに物騒な言葉がアップされたのは、2月7日のことだった。 遡るその3日前、店は万引きの被害に遭遇。激怒した社長が、防犯カメラに映った“犯人”のモザイク付画像をアップし、3月1日までに返却か弁償をしなければ、モザイクも外す、と宣言したのだ。 この言動、すぐにマスコミに報じられ、物議を醸すことになったのは周知の通り。まずは騒動そのものを、渦中のご本人に振り返ってもらおう。 「店長から“緊急です”と連絡があったのは、2月4日の夕方6時前でした」 と述べるのは、社長の張谷満氏(59)。PC量販店の営業本部長を経て、約20年前に同社を設立した。従業員は10名程度、年間売り上げは1億から1億5000万円の規模である。 社長が続ける。 「聞く
韓国南東部・釜山にある日本総領事館前の歩道に昨年末、慰安婦を象徴する新たな少女像が設置された。日本政府は年が明けてから、長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事を一時帰国させる対抗措置を発表した。大使と総領事を呼び戻すのは外交的にかなり強い措置であり、韓国側には戸惑いも感じられる。この問題を契機に改めて、慰安婦問題に関する2015年末の日韓合意について考えてみたい。 今回、外交問題に発展した契機が釜山の少女像設置にあるのは明白だろう。韓国ではそれまでも合意に対する反対論が主張されていたが、日韓両国の政府はそうした主張から距離を置いていたので外交問題になりようがなかった。もっとも、日本が対抗措置を取った後でも「合意堅持」という点においては日韓両政府とも見解が一致している。だから、新たな少女像の設置やそれに対する対抗措置発動をもって「合意が壊れた」というのは正しくない。 日韓合意に入っているのは
名古屋高裁は、現職市長である被告人の証言を一度も求めることなく、詐欺師とその関係者たちの“疑惑の証言”を頼りに逆転有罪判決を言い渡した。 過去にもたびたび“推定無罪”の原則を無視したような判断を下してきた名古屋高裁には、本当に「魔物」が棲んでいるのか? 前編記事に続き、ジャーナリストの江川紹子が迫る。 * * * まずは事件の経緯を簡単にふり返っておく。 2013年6月に全国最年少市長(当時28歳)として就任した岐阜県美濃加茂市・藤井浩人市長が、その1年後に逮捕された。同市議時代に災害用浄水プラントの導入をめぐり、計30万円の賄賂を受け取ったとする収賄容疑だ。 藤井市長は一貫して疑惑を否定し、現金授受の現場とされる2回の会食に同席していた人物も「金の受け渡しは見ていない」と明言したが、名古屋地検は「賄賂を渡した」という浄水設備販売会社・中林正善社長の証言を頼りに市長を起訴。警察の
「スーパーマリオラン」の買い切り10ドル(日本では1,200円)という価格設定を巡る論争がヒートアップしている。ダウンロード数を見る限りアプリは大ヒットと言えるが、投資家らは失望しており、レビューは賛否両論となっている。 フォーブス寄稿者のErik Kainは、任天堂が大切に築き上げてきたマリオブランドを毀損しないために、あえて高めの価格設定をしたと分析している。Kainの意見も一理あるが、米国では5万件のレビューの半分を一つ星が占め、そのほぼ全てが価格に対する不満になっている。このことを踏まえると、同じくフォーブスのライターである筆者は、任天堂が価格設定を誤ったと思わざるを得ない。 スーパーマリオランはアップストア上では無料アプリとなっているため、多くの人たちが全てを無料でプレイできると誤解していたようだ。アップストア内の説明文も、「続きを読む」をクリックして全文を展開しない限り有料で
著作権や情報の正確性などの問題を受け、女性向けファッション情報サイト『MERY(メリー)』などキュレーションサイトの非公開が相次いでいる。そんな中、パクられた写真の使用料を回収している人がいる。 カメラマンの有賀正博氏が旅行代理店A社に訴訟を起こしたのは2015年6月のこと。スペイン・セビリアで撮影し、自身のブログに掲載した写真がA社のサイトに無断転載されているのを発見、写真使用料の支払いを巡って争った。 「裁判は僕の完全勝利。A社は僕の主張を全面的に認め、損害賠償と慰謝料を支払いました。A社は『【セビリア・無料画像】で検索して出てきた画像だから盗用ではない』という無理筋な主張をするだけでしたね」 さらに、同じく写真を盗用したキュレーションサイトなど8サイトにも使用料請求を試みた。その結果、計18万円をゲット。 「サイトの多くは写真を削除するだけで済まそうとするので、そのたびにこう
「土人」発言は差別、人権侵害――。「沖縄ヘリパッド」反対派は口を極めて国を罵っている。では、彼らの言動はそんなに“ご立派”なものなのか。「東日本の米はカンパ禁止」と言い放っているのは、一体、誰か。 *** 反対派はヘリパッド建設現場に入るゲートにテントを張り、そこを拠点に、通行妨害や私的検問といった違法行為を繰り返してきた。 「あいつらはバカ」 と呆れるのは、現場周辺、東村高江地区の住民である。 「ある時“仮設トイレが詰まったからスコップ貸してくれ”と言われた。つまり、穴掘って野グソするつもりなんだ。まだ暑い時には“1週間風呂入っていないから”と女の子が公民館の水道使って水浴びしてたな」 この非常識な“運動”を統率するのは「オスプレイヘリパッド建設阻止高江現地行動実行委員会」だが、 〈支援物資、無洗米(西日本産)、水(西日本産)のペットボトルを送ってください〉 そうFace
まさしく、虎の威を借る狐、という言葉がぴったりの人物なのである。安倍総理の懐刀、今井尚哉(たかや)総理秘書官(58)は、日本テレビの記者が都合の悪い報道をすると、「オレの視界から消えろっ」と罵倒したという。いつも横柄な態度で、他の番記者からの評判もすこぶる芳しくないのだ。 *** 12月15日、ロシアのプーチン大統領が来日。山口県長門市の「大谷山荘」で、安倍総理と懸案の北方領土問題について話し合う予定だ。 官邸詰めの記者が解説する。 「ロシア外交は、外務省ではなく、経産省マターで進められてきました。安倍総理は、世耕弘成経産相にロシア経済分野協力担当相を兼務させ、経済協力の見返りに北方領土問題を進展させたい考え。その現場を取り仕切っているのが、今井秘書官です」 もともと、今井秘書官は経産官僚としてエネルギー畑を歩み、ロシアとの間に太いパイプを持っていたという。 だが、問題はここか
沖縄県北部の東村(ひがしそん)と国頭村(くにがみそん)にまたがる米軍北部訓練場。機動隊員がヘリパッド反対派に「土人」と発言したことが盛んに報じられたが、現地を訪れて見えてくるのは、反対派によって“無法地帯”と化している実態である。 「『反対派』はまるで“民兵”のように、現地を支配していました。工事関連車両や警察、防衛省の関係車両はもちろん、地元住民や観光客の車両の『通行妨害』も行い、あげく『私的検問』まで行っていたのです」 と明かすのは、『沖縄の不都合な真実』の共著者で評論家の篠原章氏。この私的検問をめぐっては、通行妨害に憤る地元住民と反対派が揉み合いになる騒動も起きていた。 結局、こうした村民とのトラブルが相次ぎ、さすがの「反対派」も、9月の末で「検問」は打ち止めにした。表向き、現場の混乱は落ち着いてきたかに見える。 ところが、 「裏ではもっと深刻な事態が進んでいます。その次に彼
◆この1か月で3本も放送延期に 今年10月期放送のアニメで異変が起きている。10月8日からテレビ放送を開始していた『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』は21日、すでに放送していた1、2話分のAbemaTVやGYAOなどへの動画配信サービスを停止。また、『ろんぐらいだぁす!』、『第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズ』といった他のアニメ番組も「制作スケジュールの遅れ」などを理由に放送延期が相次いで発表された。 なぜ、ここまで立て続けに放送延期、中断が発生しているのか。内情をよく知るアニメ業界関係者は「すでに昨年から『2016年クライシス』という言葉がささやかれていた」と明かす。 ◆「状況はさらに悪くなっている」 「昨今はそもそもアニメ番組の制作本数が、業界全体のキャパシティを超えつつあります。仕事を掛け持ちで仕事をせざるを得ないアニメーターが多く、今年はそれが
現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困にフォーカスしていく。 この記事の写真を見る 7月中旬、神戸市内の郵便配達員、三田剛さん(55歳、仮名)に会った。期間雇用社員の三田さんの二の腕から先は早くも真っ黒に日焼けしていた。その日焼け具合は正社員となんら変わらない。が、待遇には天と地ほどの違いがある。 たとえば昨秋、全国各地の社員たちが総出でこなした「マイナンバー通知カード」の配達。制度実施に先駆け、通知カードの入った簡易書留を全国約5400万世帯に一斉に配った。究極の個人情報の誤配は絶対に許されない。つねにない緊張感の下、社員らは通常の仕事をこなしながら、仕分けや住所確認などの作業に追われた。 このとき、正社員には7万~8万円の
おおかたの予想どおり、参院選は自民が勝った。 選挙直前の各紙の予想は、自民56~60、公明14、民進27~30、共産7~10、おおさか維新6~8というところだったが、実際には自民55、公明14、民進32、共産6、おおさか維新7。共産はやや期待外れ。そして、改憲4党の議席数が参議院の3分の2を超えた。 野党はアベノミクス失敗と叫んだが、説得力を持てなかった。多少景気はよくないが、それでも民主党政権時代には、いまよりもっと円高、株安だったことを国民はよく覚えている。 そして、自公政権になってから雇用がよくなったことも事実である。野党が「アベノミクス失敗」といっても、民主党政権の時にはもっと悪かった。どれだけ失敗といい立てても、野党の経済政策には自公よりも信頼が置けないということだった。 本コラムで何回も強調してきたように、野党がダメなのは、アベノミクスの第一の矢である金融政策をわかって
テレビの討論番組で防衛予算を「人を殺すための予算」と述べた共産党の藤野保史氏が6月28日夜、党本部で会見を開いて政策委員長を辞任することを表明した。 【写真】 党本部は「比例50万票喪失」に大きなショックを受けた 藤野氏は京都大学を卒業後、穀田恵二氏と吉井英勝氏の秘書を務め、2003年に党中央委員会の政策委員に就任した党エリートだ。2014年の衆院選では北信越ブロックで当選を果たし、今年4月からは当選1回生ながら日本共産党中央委員会政策委員長に抜擢されている。 ■ わずか2カ月で辞任 このように順調に出世していくかに見えた藤野氏だが、わずか2か月後には失言のためにその地位を去らなければならなくなった。それまで共産党の将来を担うホープと目されていたのに、藤野氏はいったいどこで躓いたのか。 それは6月26日に放映されたNHKの日曜討論だった。参院選特集として番組の放送時間は通常より15
いよいよ辞職待ったなしに追い詰められた舛添要一都知事(67)に、またまた新たなスキャンダルが――。 「彼は、自分では1文字も翻訳してない本を『舛添要一・訳』と称して出版しているんです。その本を実際に翻訳したのは、この私なんです」 そう告発するのは現在、東京外語大と上智大で国際政治学の講師を務める、青地イザンベール真美さん(49)だ。自身の実績を舛添氏に横取りされたのは、彼女が東京大大学院総合文化研究科国際社会科学選考博士課程2年生だった94年のことだという。 「国連事務次長も務めたフランスの著名な政治家、ジャンマリ・ゲーノの著書に『民主主義の終わり』という本があります。当時、この日本語訳を舛添さんが引き受けていたものの、いっこうに進んでいない状況でした。そこで、研究室の先輩を通じて、私に翻訳を手伝ってほしいという話があったんです。舛添氏は当時、東大助教授を辞めて数年経ち、『国際政治学
ほぼ1カ月間、多くの提督が参戦した『艦隊これくしょん~艦これ~』の2016春イベント「開設!基地航空隊」。 その初期に発生した、不具合をめぐり火種が生まれている。 原因となったのは、今回から導入された基地航空隊の不具合。本来は、基地航空隊を使用して敵ボスに打撃を与える仕様になっていたのだが、その攻撃力が当初設定していたものより少なく、後段のマップである「ラバウル航空撃滅戦」をクリアできなくなっていたというものだ。 この不具合を把握した『艦これ』運営サイドは、5月4日にTwitterで不具合が存在することを発表。翌日には、この不具合は解消された。 【参考】艦隊これくしょん -艦これ-」開発/運営公式ツイッター クリア不可能になっていたのは、5月3日午前4時から5月5日午前まで。その後、不具合は修正され、多くの提督が海域を突破し最終海域の報酬である新規実装艦・アイオワの入手にも成功し
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