セキュリティ企業F-Secureは米国時間21日、スマートフォンからPCに感染するトロイの木馬ウイルスが発見されたことを明らかにした。同社によると、今回のウイルスは、2つのデバイス間を「横断的に共有」した最初の事例の1つになるという。 「Cardtrap.A」と呼ばれるこのトロイの木馬は、携帯電話用オペレーティングシステム(OS)「Symbian」を攻撃対象とするもので、電話端末のメモリーカードが挿入されたPCに感染を試みる。Cardtrap.Aは、なんらかのユーザー動作を必要とし、Windows XPを含む複数のWindowsのバージョンで動作不能であることから、危険度は低いと考えられている。しかし、今回の事例から、携帯デバイスからPCへ移動できるより洗練されたウイルスの出現が今後考えられると、F-Secureの最高研究責任者(CRO)Mikko Hypponenは指摘している。 「携帯