新連載の本コラム「ビジネスを考える目」は、コンサルタントの鈴木 貴博氏(百年コンサルティング 代表取締役)。鈴木氏が、日常生活 や仕事の場面で気づいたちょっとした「ビジネスのヒント」を毎週紹 介してもらう。携帯電話からユニクロまで、「消費者」と「ビジネス」 のちょうど中間に立った視点で、日本のビジネスをじっと見つめて、 考えるコラム。 楽天に買われるよりも、Googleに買われてみたい 2006年には“ヒルズ族”による大型買収の動きは一旦鎮静化するはずだ。なぜ僕がそう予測するかというと、日本全体の株価が適正以上の水準に戻してきたからだ。この2年ほどの間に、優良企業の株価は3倍ぐらいに上がってきた。日経平均が2003年に8000円を割り込んでバブル崩壊後の最安値をつけてからわずか2年弱。平均株価も当時の倍の水準に達しようとしている。 この数年、ファンドやIT企業が大型買収に乗り出してきたのは