銃に剣で対抗する。剣先を相手に向けているが、相手はこちらに銃口を向けている。勝ち目がほとんどなさそうな厳しい状況である。相手を一振りか一刺しで倒さない限り、銃弾を食らうことになる。しかし、相手を倒すことより、銃を使えなくすることを第一に考えるとどうだろう? 引き金を引くのは、人差し指である。相手を無力化することを第一に考えた場合、心臓や首などではなく、人差し指が急所となる。それを実践して剣で銃に勝った男が米国テネシー州にいる。 起き出してきたトーヴァーさんは、うち1人の男に拳銃の柄で殴られ、気を失った。だが、彼はすぐに意識を回復し、すばやくカウチのところまで移動すると、その下に置いてあった剣を取り出した。 騎兵隊が使っているサーベルのようなタイプの剣だった。トーヴァーさんの一家では、その剣を護身具としてではなく、庭の草木の手入れに使用していた。 トーヴァーさんは、剣を鞘から抜いて男たちに立