前作『Chimera』の二番煎じになることを恐れていた自分には、ホッと安心させられる、どこか懐かしさすら覚える曲たち。Bill Leeb自身が従来のDeleriumへの回帰を模索したことが、前作にはなかった宗教的背景を伺わせる各曲のタイトルに集約されている。 今回の"新井戸"、カナダのソプラノ歌手Isabel Bayrakdarianを迎えた「#1 Angelicus」「#7 Lumenis」の2曲によって、これまでありそうでなかったDeleriumの側面が形成され、"古井戸"組の曲との間に絶妙なコントラストを奏している。一方の常連組では、Zoe Johnstonの魅力を余すことなく引き出した「#3 Way You Want It to Be」、低音域の歌声が新鮮なKristy Thirskの「#5 Self-Saboteur」、Kirsty Hawkshawの「#8 Fleeting I
JOHN LENNONの「Happy Xmas(War Is Over)」、JONI MITCHELLの「River」などのスタンダードナンバーをカバーしたクリスマス・アルバム、『Wintersong』をリリースしたカナダのシンガーソングライター、Sarah Mclachlan。この『Afterglow』は2003年リリースの大ヒットアルバムです。 Deleriumの「Silence」での彼女のパフォーマンスをご存知の方も少なくないかと思いますが、このアルバムは5作目で、グラミー賞も獲得している実力派でもあります。そんな彼女の特徴的な声には、沈痛な叫びではなくて本当の心の奥底から涌いて出るような感情の表現力による暖かさがあります。 アルバムの前半部ではシングル「#1 Fallen」、同時多発テロにインスパイアされた「#2 World On Fire」のようなミディアムテンポの曲。一方、後半
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