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2007年7月26日のブックマーク (6件)

  • 『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(1)生成文法と日本語教育 - 誰がログ

    記事一覧 まずは簡単なところから。あまり順番どおりに取り上げるということにはならなくなってしまいますが、第4章「生成文法からみた主語論」から↓ 母語話者でない学習者を対象にする我々日語教師にとって、生成文法理論の最大の弱点は、その考察や理論が教室で一向に役に立たない、ということだ。(金谷武洋『日語に主語はいらない』p.147) この147ページまで読み進めてきた日語教師なら、「一緒にしないで」という人も出てきそうな気もしますが、まあそれは置いておきます。ここで引用した部分は正しい認識だと思います。生成文法なんか全然知らなくても日教育はできますし、今現在日教育に直接生成文法の知見を応用しようと努力している人というのは、(ほとんど)いないのではないかと思います(「ほとんど」と書き添えたのは、僕は生成文法の研究分野の動向を全て知っているわけではないからです。一口に生成文法といっても

    『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(1)生成文法と日本語教育 - 誰がログ
  • 『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(2)「深層構造」の把握に関係する問題 - 誰がログ

    記事一覧 前回の記事が意外にも?多くの方に読まれているようでちょっとびくびくしています(笑) せっかくなんで間違いとかあったら正してもらえると助かります。もちろんできるだけ正確な記事を書くつもりですが、このブログを読んでくれている中には生成文法に詳しい方もいらっしゃいますし。今回は基礎とはいえ、生成文法の概念に触れるので生粋のgenerativistではない(多分)僕としては少々荷が重い感じです。 しかし金谷氏の文章は話題やロジックがところどころ飛び飛びなのでまとまった反論をするのが結構大変です…今回は一つ一つの表現を取り上げてコメントを付けるという形にしたいと思います。 ※そうそう、このの初版は2002年であるということを念頭に置いてお読みくださればより問題であることがわかると思います。これはこの全般に言えることですが。 ◆「第4章 2 生成文法的アプローチの問題」から 1957年以

    『日本語に主語はいらない』に突っ込む:(2)「深層構造」の把握に関係する問題 - 誰がログ
  • 文-体・読本: 言葉の違和感

    猪瀬直樹が指摘しているように、私もこの「突合」には違和感を覚えた。  別の答弁でも使われた「名寄せ」もそうだ。こうした言葉には、猪瀬直樹は官僚体質の典型を見たわけだが、私は同時に参院選が危ない(?)安倍政権の質も見た。  古舘伊知郎は「突き合わせでいいんでは」と言ったが、「突合」も「名寄せ」ももっと適切な日語「照合」でいい。官僚言葉とは身内で使う符丁であり、身内(政府)だけに通ずるものだ。 清野徹のどっきりTV語録『週刊文春2007.7.19』

  • 四册讀了 - 生活記録

    裏読み深読み国語辞書 作者: 石山茂利夫出版社/メーカー: 草思社発売日: 2001/02/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 三章で述べられてゐる「広辞苑」の見出し語の配列基準の話は讀むまで氣づかなかつた。二版から三版までは、表音式假名遣ひとも現代假名遣ひとも異なる広辞苑式仮名遣いとでも云ふやうな変則的なものが用ゐられてゐた。 四章の、異字同訓の書き分け*1について考へて了ふ。これらの漢字の使ひ分けのルールが、果たして日語の傳統的な表記習慣によるものなのか。 文中に山田俊雄のコメントがあるので引用する。 ぼくは戦前の辞書が掲げる漢字表記が一般の言語生活の表記を反映したものなのかどうかに疑問を持っているんだ。特に和語に当てた漢字は曲者だ。生の言語資料にもとづいてのことではないと思うよ。気軽に訓がどうのこうのという人は世の中に多いが

    四册讀了 - 生活記録
  • 漢字の使い分けはどこまでゆるされるべきか - 一本足の蛸

    以前は常用漢字原理主義者だった。 固有名詞以外は表外漢字を一切用いない。「嘘」は常用漢字ではないから、「うそ」と仮名で書く。「嘘言症」は「虚言症」と書き換える。 常用漢字であっても、常用漢字音訓表にない使い方はしない。「描く」は必ず「えがく」とよむ。「かく」とよむなら「書く」に限る。「想う」や「経つ」などもってのほかだ。 その後、徐々に考えが変わって、今では平気で表外漢字や表外音訓を用いるようになった。「絶讃」や「短篇」など当たり前。最近は「障碍」も使うようになった。「てもと」を「手許」と書くのに何の抵抗もない。 だが、いったん常用漢字の制約を取っ払ってしまうと、いろいろと迷うことも多い。特に漢字訓読みの使い分けが厄介だ。 もともと漢字には音しかなくて、訓は日人が勝手に後から加えたものだ。やまとことばの語彙と漢字来の意味とは一対一で対応してはいない。どちらかといえばやまとことばは大雑把

    漢字の使い分けはどこまでゆるされるべきか - 一本足の蛸
  • Wikipediaがブリタニカ百科辞典の誤りを訂正 | スラド

    家/.の記事より。記事の質や運営体制など最近では何かと批判も多いWikipediaだが、長年に渡り最も信頼のおける大百科辞典として君臨し、近年ではその正確性をめぐってWikipedia支持派とつばぜりあいを演じた『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の中から、Wikipedianたちが見付けた大量の間違いを集めた記事が話題になっている。ブリタニカの間違いはクリントン元大統領の正式な名前から安全剃刀の発明者、さらには数学におけるNP問題の定義に至る様々な分野にまで及ぶが、もちろんWikipediaでは修正済みで、いくつかに関してはWikipedianからの通報を受けてブリタニカ側でも修正されたと言う。これが「集合知」の力というものなのだろうか。