●東京電力福島第一原子力発電所の様子。撮影地点での空間放射線量率は毎時30〜90μシーベルト。写真では毎時70.05μシーベルト(撮影:畠山理仁) *** 衝撃だった。 「今回の福島第一原子力発電所の現場公開には、フリーランスの記者の方、2名も参加できます」(東京電力) おおっ! 「しかし、今回、代表撮影カメラ以外は発電所構内に持ち込めません。フリーランスの方は、構内での撮影は一切出来ません」(東京電力) がくっ……。 *** 2012年5月26日。私は東京電力が主催する福島第一原子力発電所の構内取材に参加した。東京電力主催の「取材ツアー」にフリーランスの記者が参加するのはこれが初めてだ。 事故から1年2か月あまり。フリーランスの記者たちが何度も何度も繰り返し要求してきたことが、5回目の取材ツアーにしてようやく認められたのだった。 しかし、東京電力の対応はとても満足できるものではなかった。