つい先日刊行されたサンデー毎日が、疑似科学として悪名高い「ナノ純銀除染」を全面的に擁護する記事を掲載するという度し難い暴挙に出ました。タイトルは、『アッキーが視察したナノ銀の除染効果−3・11「2年後の人災」−昭恵夫人が思わず漏らした「主人に伝えます!」 除染に立ちはだかる「原子力ムラ」 論文発表で効果示した「ナノ銀」の壁』です。編集部や著者の意図がどうであれ、これは疑似科学の片棒を担ぐ反社会的行為であり、報道機関にあるまじき行為です。この問題を深く考えたいと思います。 最初に内容を要約すると、以下のようになります。 安倍総理の妻である昭恵氏が「ナノ純銀除染」技術の開発者である阿部宣男氏(板橋区ホタル生態環境館所属)と私的に接触した。 昭恵氏は「ナノ純銀除染」を絶賛しており、夫である総理にこの技術の推進を勧めようとしている。 阿部氏と岩崎信氏(元東北大教授)が中心となり、今年2月にとある研