「猿の手」(さるのて、原題: The Monkey's Paw)は、イギリスの小説家W・W・ジェイコブズによるホラー短編小説である。 概要[編集] ジェイコブスの短編小説集『遊覧船の貴婦人』(1902年)より、モーリス・グライフフェンハーゲンの「猿の手」のイラスト。 本作は、1902年に短編小説集『遊覧船の貴婦人(英語版)』にて発表された。物語は、「3つの願い」という伝統的なおとぎ話の暗いパロディである。 本作は怪奇小説の古典に位置しており、多数のアンソロジーに収録されている。また、さまざまな形で後世の作品に影響を与え続けている。 あらすじ[編集] 老いたホワイト夫妻とその息子ハーバートの一家は、夕食に招いたインド帰りの友人モリス曹長の持つ「猿の手のミイラ」について聞く。これには行者のまじないがかけられており、願いを3つ叶える魔力があるが、運命を曲げようとする者には災厄をもたらすという。自