食品用ラップの5分の1の厚みしかない、世界で最も薄い電子回路を、東京大学などのグループが開発し、医療機器などへの応用が期待されています。 この電子回路は、東京大学とオーストリアの大学が共同で開発したシート状のもので、厚みは食品用ラップの5分の1、重さは、同じ大きさのコピー用紙の30分の1ほどしかありません。 折り曲げたり、丸めたりしても機能に問題はなく、2倍程度までなら、伸ばすこともできるということです。 このため、人の体に密着させて付けることができ、医療機器や健康機器などへの応用が期待されるということです。 開発に当たった東京大学の染谷隆夫教授は「心拍数や体温を測るセンサーなど、日常生活を送っていても、付けていることを感じない機器を作ることができる」と話しています。 この研究成果は、25日発行されるイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に掲載されます。