乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者が、西日本を中心に増え始めていて、今後、流行が全国に広がるとみられることから、国立感染症研究所は手洗いなど対策の徹底を呼びかけています。 RSウイルス感染症は、発熱やせきなどかぜに似た症状の出る病気で、秋から冬にかけて主に乳幼児で流行し、初めての感染では肺炎や脳症を引き起こして重症化することがあります。 国立感染症研究所によりますと、今月7日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関で新たにRSウイルス感染症と診断された患者は2156人で、前の週の1.7倍に増えました。 都道府県別では、最も多いのが福岡県で297人、次いで大阪府が258人、東京都が120人、広島県が114人となっていて、特に西日本で患者が増えています。RSウイルス感染症の流行は例年、12月から1月にかけてピークを迎えることから、患者数は今後さらに増えるとみられてい