前回の続き。 aso.hatenablog.com 20××年2月上旬 :都内某所 指定されたビルの前でもう一度携帯を開いて住所を確認。 (間違ってない) 見た目は至って普通の雑居ビル。 それが不気味さを倍増させた。 覚悟を決めて扉を開けると、真っ黒なスーツを着た強面な男が2人立っていて、こちらを睨むように見てくる。 「見ない顔ですね。誰の紹介ですか?」 「あっ、すいません。。」 慌てて案内状を提示すると態度が変わる。 「申し訳ございませんでした。初めての方は入場前に荷物をチェックをさせて頂きますのでバッグを開いてください。」 「分かりました」 (やはりヤバいとこか?) 荷物チェックは、バッグの内ポケットなども含めて結構細かくチェックしてくる。 「ご協力ありがとうございました。お通りください。」 もう一人の男性に連れられ地下1階へ降り、薄暗い廊下を20m程歩くと大きな扉が現れた。 「こちら