冠婚葬祭の「冠」って何?という話がありました。 これについて、民俗学者の 新谷尚紀 先生 (國學院大学 文学部 教授)が説明していました。 冠婚葬祭は、1つのセット。 人が生まれてから亡くなったあとまでの 人生のイベントを順番に並べた四字熟語。 冠婚葬祭の「冠」は「成人式」、「婚」は「結婚式」、「葬」は「葬式」、 ちなみに、「祭」は、盆踊り的なものではなく、先祖を「まつる」、祖先祭祀の「祭」。 「四十九日」「三回忌」など、亡くなった人をまつる「祖先祭祀(そせんさいし)」。 ところで、成人式を指す「冠」は 一体なんのこと? 昔は、一人前になる時に、冠をかぶる、あるいは、「えぼし」をかぶる。 頭にかぶり物をかぶる。これが 一人前の印だった。 奈良時代以降、12〜16歳(数え年)の男子が、大人になる際に行われた元服の儀式。 冠をかぶることで、大人と認められた。 この冠をかぶる大人への儀式が、時代
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