母乳は、母が子を育む温かくて栄養豊かな自然の贈り物だ。母乳育児を普及させる取り組みが多くの自治体で進められている。厚生労働省の調査によると、母乳を与える機会は20年前に比べて増加している。そんななか、おでかけに便利な「授乳服」は、ひと昔前の“いかにも授乳服”に見えるデザインを敬遠する母親が多くなった。最近は、“普段と変わらないおしゃれが楽しめて、しかも授乳機能付き”がトレンド。この分野では後発の良品計画も、2011年は発売2年目にして売上高3倍を目標に拡販する。“授乳服に見えない授乳服”とは、一体どんなデザインなのか。 そもそも授乳服とはなにか 授乳服とは、特に外出先で服を着たまま赤ちゃんに母乳をあげるための服である。その特徴は、「授乳口」(じゅにゅうこう)と呼ばれる“開き口”があること。そこから乳房を出して赤ちゃんに飲ませる。その授乳口を、使いやすさとおしゃれの両面で、いかに服のデザイン