津波避難呼び掛け犠牲に…遠藤未希さん教材に「娘が生きた証しになる」 遠藤未希さんが防災無線で避難を呼び掛け続けた防災対策庁舎 Photo By 共同 宮城県南三陸町の防災対策庁舎から防災無線で町民に避難を呼び掛け続け、津波の犠牲になった町職員遠藤未希さん=当時(24)=が埼玉県の公立学校で4月から使われる道徳の教材に載ることが26日、分かった。 埼玉県教育局によると、教材は東日本大震災を受けて同県が独自に作成。公立の小中高約1250校で使われる。 遠藤さんを紹介する文章は「天使の声」というタイトル。遠藤さんが上司の男性と一緒に「早く、早く、早く高台に逃げてください」などと必死で叫び続ける様子が描かれ、「あの時の女性の声で無我夢中で高台に逃げた」と語る町民の声を紹介している。 教材ではほかにも、埼玉県深谷市出身で津波に流される車から市民を救出した岩手県釜石市の男性職員の話などが掲載