2011年の福島第一原発事故から今日で8年。環境NGOと人権団体が今月8日、都内で合同記者会見を開き、避難指示が解除された地域でも、依然、高い放射線量が検出されていることや、原発事故による避難者の人権が無視されているとして国連からの勧告が相次いでいることを報告。また、放射能汚染の除染を行っていた元作業員がずさんな除染の実態を告発した。 ◯避難指示解除の地域で事故前120倍の高線量「原発事故から8年、避難指示解除から2年経って今も、現地はまだ安全に人が暮らせる状況にはありません」。グリーンピース・ドイツの核問題シニアスペシャリスト、ショーン・バーニー氏はそう断言する。グリーンピースは、昨年10月、福島県の浪江町と飯舘村で放射線調査を行った。その結果は、避難指示解除された地域でも、多くの場所で毎時0.23μSv(マイクロシーベルト)を超える線量が検出されたのだという。 「0.23μSvとは、日