千葉電波大学医学部の研究チームは23日、就寝中、階段を踏み外す夢を見て体が痙攣(けいれん)する現象への対処に関する論文を発表した。長年多くの人を悩ませてきた「悪夢」を避けて、睡眠の質を改善する手がかりになりそうだ。 論文は科学誌「フェノメノン」夏の特大号に掲載された。入眠時に腕や脚など体の一部が痙攣する「ジャーキング」は古くから知られるが、この現象が起きる原因とメカニズムについては研究が進んでおらず、不明な点が多かった。 千葉電波大の研究チームでは、悪夢を見る傾向が強い幼児から高齢者までの男女300人を対象に、就寝中の動きを録画・分析。その内、ジャーキングが起きた参加者52人に対して、詳細な聞き取り調査や脳波測定などを行った。 ジャーキング中に見た夢の内容については、全員が「階段を踏み外した」または「踏み外しそうになった」と説明。ジャーキングと階段の踏み外しとの間に強い関連性があることを示