先週、自民党の新総裁に安倍晋三氏が選ばれる様子を眺めていた民主党の若手議員が、そう呟いていたそうだ(9月27日付 朝日新聞にて)。 ん? 盛り上がっていた? 確かにこのひと月ばかり、テレビでは連日、「次の自民党の総裁は?」みたいなことばかりが報道されていたし、新聞でも誰それが出るだの、誰それが優勢だの、「今回の総裁選は、日本の次の総理大臣を選ぶ、実に重要な選挙です」なんて言葉ばかりが流れていた。 うん。盛り上がっているといえば盛り上がっていた。確かにテレビ画面の中や、永田町界隈では相当に盛り上がっていたようだった。 だが、こちらはちっとも盛り上がらない。 そりゃそうだ。2006年9月以降、安倍さん→福田さん→麻生さん→鳩山さん→菅さん→野田さんと、わずか6年で6人も総理大臣が変わったのだ。おまけに、まだ選挙がいつあるのか? もわかっていないし、自民党と民主党の政策の違いもいまひとつ明確じゃ