「ハーバードかスタンフォードにあらざれば人にあらず」!? 超高学歴化で弱く、つまらなくなったアメリカのエリートたち リーダー層に多様性がなくなりつつある 前回の本欄で、アイビーリーグの各大学をはじめとするアメリカのいわゆる名門大学で、入学をめぐる競争が激化していることを紹介した。その結果、アメリカの大学、特に上位校では、史上最も高いレベルの人材たちが入学後もしのぎを削っている。 その背景には、アメリカ国内で18歳人口が増えていること、さらに、世界中からアメリカの名門大への入学志願者が増えていること、それなのに各校とも基本的に定員を増やさないこと、などがある。 私はこれまで、そういった現状についての具体的なケースを、この連載を含めてさまざまな場で数多く紹介してきた。そして、それらに大幅な加筆と修正を施して、新著『君に、世界との戦い方を教えよう 「グローバルの覇者をめざす教育」の最前線から』に