インドの大手アウトソーシング企業、サティヤム・コンピュータ・サービスは現地時間1月7日、同社CEOのラマリンガ・ラジャ(Ramalinga Raja)氏が数年に及ぶ巨額の粉飾決算を認め、辞職したと発表した。 サティヤムはインドのトップ4に入るIT企業。600社以上のグローバル企業を顧客に抱え、年間の売り上げは10億ドル以上。従業員は5万人以上。粉飾額は10億ドル以上と見られ、インド市場やインドのほかのIT企業に影響を与えつつある。「インド版エンロン事件」との指摘もある。 欧米、インドの報道によるとラジャ氏は2009年3月期の第2四半期(7-9月期)で、貸借対照表の現金預金が536億ルピー(約11億米ドル)としていたが、実際はその94%が存在しかなったという。ほかに売上高も粉飾し、実際は3%だった売上高営業利益率を24%に見せていたという。 ラジャ氏以外の幹部は粉飾に関与していないと同氏は説