秋になるとなぜか、おばあちゃんのことを思い出す。 おばあちゃんが死んだのは秋じゃない。中3の2月だったのに。 おばあちゃんちには、アメリカの冷蔵庫にあるみたいな大きなアイスがあった。 2Lぐらいあった。私たちのためにいつも買っておいてくれたそのアイスを、私とお姉ちゃんは大きい大きいといって大笑いして、はしゃいで、食べた。 姉なんて小さい頃食べ過ぎて救急車で運ばれたそうだ。 好き嫌いが多い私のために、おばあちゃんは甘い魚(ぶりの照り焼き)とポテトサラダ(にんじんときゅうりの薄切りが入ってるやつ)をよく作ってくれた。 子供の頃、ポテトサラダにはいつもソースをかけて食べていた。 これが関東の一部の変な食べ方だと知ったのは、大きくなって嵐の番組かなにかでだったかな。 いつのまにか、なにもかけずに食べるようになったのはなんでだろ。 おばあちゃんちにの冷蔵庫のサイドポケットには、いつもお花の飴があった