森喜朗氏の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」という発言が大炎上していた頃、私はあることを思い出していた。 それは数年前、飛行機で森氏と同乗した時のこと。ある野党の女性議員と一緒に地方講演に行く際のことで、彼女とともにビジネスクラス的な座席だったのだが、そこに偶然、森氏も乗り合わせていたのだった。 その日、私はミニスカートを穿いていた。そんな私を見るなり、一面識もない森氏はニヤニヤしながら「そ〜んな短いスカート穿いて」と言ったのだった。挨拶も何もなく、突然ニヤニヤしながらミニスカートに言及されるというのは、これまで「通りすがり系の変質者」的な人にしかされたことがなかったので面食らっていると、森氏は悪びれた様子もなく、同じ台詞を繰り返した。 その時、思った。「こういうの、久々に経験したな」と。人間としてではなく、ただ純粋に「女体」としてしか見られないという経験だ。しかもその