新年度の訪れとともに、自動車サプライヤー各社では一時代を築いた経営者たちが第一線を退いていった。電気自動車(EV)の普及やコロナ禍でのサプライチェーン(供給網)断絶、半導体不足など、数多の転換期を乗り越えたリーダーたちが次代に見据えるものとは―。 ◆ニデック・永守重信氏 「どこまでも夢をもって永遠に生き続けていく。死ぬまで働く」と、生涯現役を宣言したのは、今年80歳を迎えるニデックの創業者・永守重信氏だ。2月に自身の後継者として岸田光哉氏を指名し、永守氏は代表取締役グローバルグループ代表として今春から新執行体制を支える。 永守氏の性格がうかがえるのが、口癖でもある「1番以外は全部ビリ」。50年にわたる会社経営では、モーレツともいえるようなハードワークを実践し、昨年には「小さなプレハブ小屋から、京都初の(売上高)2兆円企業」を達成した。2003年に完成した本社を京都一高いビルにしたのも、自身
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