昨年末に開催された「Box Japan 鉄道業界フォーラム」では、東京急行電鉄(以下、東急電鉄)の矢澤史郎氏が登壇。「電気部計画課」という技術部門から、鉄道の運用や保守を最適化する施策やBoxを用いた情報共有の仕組みが披露された。 増え続ける設備を少ない人数でどのように運用していくか? 2015年4月にスタートした「電気部 計画課」は、既存の「通信課」「電力課」「電気工事事務所」とは別に、顧客向けサービスやオペレーションの効率化を技術面から推進していく部署。総務部、広報部と畑違いの部署から電気部に移り、初めての計画課の課長となった矢澤史郎氏は、「重厚長大なインフラを扱ってきた部門ではなく、使う人やお客様にもう少しやさしい技術を届けられないかということで計画課が設立された」と振り返る。 矢澤氏は計画課の課長として就任して4年が経ったが、多様化する顧客のニーズ、少子高齢化、沿線人口の増大など東