ゲノムの個人差とは ― SNPをめぐる話 back to CRG bioinformatics Nature 437: 1084-1086より (James Javis' Old Guard) (Nature 441: 143-145, 2006より引用) ゲノム(約30億塩基対)にはどのくらいの個人差があるのでしょうか? そしてその個人差の実体はなんでしょうか? それはゲノム塩基配列の違いと言っていいでしょう.その中でも塩基配列の1つの塩基のみが異なっている箇所が多数ありそれが,一塩基多型(single nucleotide polymorphisms)と呼ばれます.厳密にはSNPとはアリル(対立遺伝子)頻度にして1%以上の高い頻度で塩基の違いがみられるものと定義されています.SNPがどれくらいあるかは,ヒトゲノム計画が人種も違う複数の匿名個人のD