エアークーラーのコンプレッサーから供給された高圧空気は、渦流発生器により接線方向に音速で吐出され、膨張すると共に高速回転し渦流となって、図(A)から図(B)の方向へ移動します。この時、調整弁によって熱風排出口から排出される空気量(冷気比率)が定まります。 一方、出されない残流空気は渦流の遠心力によってできた内側の空洞内を外側の渦流と同方向に回転しながら冷風となって、冷風出口(C)の方へ流れます。 エアークーラーの器内に発生した渦流には大きな遠心力が働いて圧力、密度が急上昇し、抵抗を増加して温度が上昇します。 この時に渦流の外側ほど周速は大きく、また温度も高くなり渦流の中心部の間に大きな圧力差を生じます。 渦流の中心部を空気が(B)から(C)冷風出口の方へ移動する時に膨張しながら減速による制動作用のため外側の渦流に対して仕事を行いますから、外側では温度が上がり、中心部には低温の空気ができます
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