【発表のポイント】 胃酸発電でエネルギーを獲得する錠剤サイズの「飲む体温計」を開発し,動物適用実験にてコンセプトの実証に成功しました。 本センサは,有害なボタン電池を用いていないので,高い安全性を実現できます。また,小さいので,滞留なく体外に排出されることが期待できます。 真の基礎体温(安静時の深部体温)や体内時計を日常的に測定,管理することにより,病気の早期発見や健康増進につながることが期待されます。 【概要】 東北大学イノベーション戦略推進センターの中村力特任教授,マイクロシステム融合研究開発センターの宮口裕助手,工学研究科の吉田慎哉特任准教授らの研究グループは,胃酸発電で動作する錠剤サイズの「飲む体温計」を開発し,この度動物適用実験に成功しました。 安静時の基礎体温,深部体温やそのリズム(体内時計)は,健康状態を把握するための重要な指標の1つです。これらは一般的な体温計では測定が難し