東京大学生産技術研究所 海中工学研究センター 浦環 センター長 ●世界で初めてロボットによる熱水活動と熱水チムニーの発見・報告を達成 私は海底資源の探査ロボットを製作しています。海底資源の探査は、①海底地図で有望な場所を見つける、②数kmのグリッドでサンプルコア(柱状コア)を入手、解析して噴出物のありそうな場所を絞り込む、③自律型海中ロボット(AUV; Autonomous Underwater Vehicle)を使って、100m単位のグリッドでプログラムされた測線でたどり、熱水鉱床の兆候がある場所を特定、④有索無人潜水機(ROV; Remotely Operated Vehicle)や有人深海艇で直に鉱床を映像や画像で確認、といった手順で行われます。こうした探査ではAUVやROVといった複数のロボットが必要でした。この過程を1つのロボットで行うべく、新たに開発したのが「ツナサンド(