2019年10月28日から第32回東京国際映画祭が開催される(11月5日まで)。本年はVFX(特撮)を交えた「ジャパニーズ・アニメーション部門」の「THE EVOLUTION OF JAPANESE ANIMATION/VFX」として大幅に拡張し、氷川は昨年に続いてプログラミング・アドバイザーに就任した。その全体像は別途語るとして、今回はアニメ映画の重要変化点としてシンポジウムを交えて立体的に上映する「白蛇伝 4Kデジタルリマスター版」「エースをねらえ! 劇場版」「AKIRA」という極限まで絞りこんだ3本のうち「エースをねらえ!」について、前回の内容「テレビ番組から映画にすること」 に関連付けて語ってみたい。 まず、東映動画が商業アニメ拡大のきっかけを作った映画「白蛇伝」(1958)を取り上げるなら、そのカウンターとなった1960年代の「虫プロダクション」と「テレビアニメ」が重要と考えた。
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