一般的に病気やケガなどによって失った視力は、そう簡単に回復させることはできないとされている。それにも関わらず、中国には46年前に失明した眼が、ドアに顔をぶつけたことをきっかけに、治療せずに回復した高齢者が現れたという。この“奇跡の話”は「街の人々も興奮させている」と、地元紙などが伝えている。 中国紙長江日報などによると、この話の主人公は湖北省武漢市新洲で暮らす74歳の徐玉蓮さん。彼女は1964年、左眼に突然激しい痛みを感じ、村の診療所で簡単な治療を受けたものの、その後は経済的な困難から専門治療を受けることができず放置してしまった。そのため次第に左眼の機能は失われ、気が付くと何も見えなくなったという。 また、2008年6月には頼みの綱となっていた右眼も病気により失明。以来、光を失った日々を送ってきたそうだ。この2年間について彼女は「右眼を失明した後、ずっと暗闇の生活でした。いつも誰かに世話を