■第三の産業革命 先日、カドカワインターネット講座の第10巻『第三の産業革命 経済と労働の変化』*1が発売されたので、早速読み始めたら、あっという間に読みおわってしまった。興味深い論点もたくさんあって、必ずしも簡単な内容の本ではないと思うが、自分自身が、ここに集まった執筆者達とほぼ同じ目線でこの10数年間、時代を見つめて来たればこそと思うと、妙に感慨深い。だが、これだけ奇妙なことが次々に起きた驚きを忘れ、いつの間にかさほど違和感を感じなくなっている自分がいることにも気づき、むしろそのことに驚いてしまった。こんなことでは、今また次元が上がろうとしているインターネットの方向性を見失ってしまいかねない。この機会に、真摯に過去を振り返り、現状を評価しておきたくなってきた。 『この巻のタイトルはインターネットと産業とあるが、その中身はもう少し広くインターネットと経済というべきものにした』、とこの巻を