ある朝、チャイムの音で目が覚めた。 「宅配でーーす。」 静かな住宅街に響き渡るその声。 使い慣れない画面付きインターホンで確認をすると大きな箱を抱えた配送業者のおっさんが立っていた。 僕は引っ越したばかりで色々な人に冗談まじりに引越し祝いをねだっていた。 そういう経緯もあって、この時点では僕は結構ワクワクしていた。 しかし実際に玄関のドアを開け、ダンボールに大きく書かれた「うまい棒」という字と不敵に笑う「うまえもん」を確認し僕は若干察した。 ただ、まだ疑う余地はある。 ダンボールがたまたまうまい棒なだけだろ? と思いながらサインをし、送り主を確認。 会社の社長だった。 ここで期待度が上がった。 社長は結構なセレブだ。 下っ端社員の引越し祝いにまさかうまい棒ってことは無いだろう。 やはり、高級でおしゃれなオブジェとかだろう。 僕には到底理解できないハイセンスなオブジェだろうどうせ。 そんなこ
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