神奈川県箱根町仙石原の「箱根ガラスの森美術館」が来年1月、1996年の開館以来初めて連続11日間の休館日を設けることがわかった。 今年4月からは開館時間も1時間遅らせる。同館は年間約50万人が訪れる箱根観光の中核施設だが、働き方改革が問われる中で、年中無休だったこれまでの運営を見直すことにした。従業員の休みを確保することで接客面のサービス向上につなげようという取り組みで、箱根の観光関係者からも注目されている。 休館日は来年1月8日の「成人の日」の翌日から19日までの11日間。年末年始の人出が一段落して箱根全体の観光客が減少する時期で、岩田 正崔 ( まさたか ) 館長は「入館者数はピーク時の3分の1なので、定休日を設けるよりも観光客への影響が少ないと判断した」という。 同館の従業員約80人は隔週で週休2日を取得するなどしているが、観光施設のためまとまった休暇が取りにくく、休暇の少なさが人材